普通電車でまったり帰るのにも慣れてきた。なんか読んでたらあっという間だ。
というわけで積み漫画の「喰いタン」を四巻まで読んだ。
「グルメ+探偵」で、グルメが七割くらいの作品。
「毒で食べ物の味や匂いが変わる」というような王道な話もあるけどそれ一辺倒ではなく、バラエティに富んでいておもしろい。
普通の探偵ものなら「なんでそんなに食べ物に詳しいねん」と気持ち悪くなるところだけど、そこは誇張しすぎたキャラ描写で補っていて、だからこそ深いうんちくに基づいたうんちく推理が活きる。
持ち帰り寿司のうんちくから推理していく話なんかすばらしかった。
あと話のリアリティレベルと絵のリアリティレベルがちょうどよい。
どのキャラクターが悪いこと企んでるのか顔つきだけではまったく分からないし、どのキャラクターが人殺しても「まあそうかもな」と思えるくらいの顔つきでもある。
かと思いきや悪の殺し屋組織や捕まらない女泥棒なんかの外連味もある。読めば読むほど思った以上に名作だと思った。
しょうがねぇ続き買うか。
【極!合本シリーズ】喰いタン1巻 - 寺沢大介
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