2024年04月28日

備忘録D九州初上陸

先週は出張で博多に行った。玄界灘を越えたのは人生で初めて。
とはいっても特に観光はできなかった。九州らしいことはほとんど何もしていない。

唯一、安全ラーメンというラーメン屋に行った。非常に美味しいとんこつラーメンだった。
しかし「やきめしに小盛りがない」という変わった店でもあった。
注文の前からカウンター席にいくつもお皿にたっぷりのやきめしが乗っかっていたので、これを頼んだら大変なことになると分かってはいた。「多かったら持ち帰りもできますよ、容器代30円ね」と言われても、忙しない昼飯時の店内で遠慮しちゃって言い出せないことも分かってはいた。
でもラーメンってやっぱ、チャーハン欲しくなるじゃないですか……。
というわけでえっちらおっちら一生懸命食べた。美味しかったけど多いんだって。
おかげで大層お腹いっぱいになり、出張中、他の飯屋を試すことはできなかった。
駅前の餃子屋の焼き餃子を持ち帰りで食べたくらいだ。
でもこの「持ち帰り餃子」という食べ物には必勝法があって、コンビニで売っている一袋20円くらいのサラダドレッシングで食べるともんのすごくうまいのである。特に青じそ。さっぱりしていてチューハイに合うのなんの。

わざわざ九州行ってまでやることじゃないな。

敗北感を拭うために帰りの博多駅で治一郎のロールケーキを買って帰った。バームクーヘンのお店なんだけどバームクーヘンはやたら高くて手が出なかった。ロールケーキだけはリーズナブル。不思議だ。
大変美味しゅうございました。
そんで、治一郎、阪急の地下にもあるって後で知りました。さいでっか。

治一郎 バター風味 バウムクーヘン カット10個入
治一郎 バター風味 バウムクーヘン カット10個入
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2024年04月18日

備忘録C尾道に行ってきた

出張でしばらく尾道に行ってきた。
尾道には何がある? 尾道ラーメンがある。
しょうゆベースでスープに背油の塊が浮いている、というのが尾道ラーメンだ。
こってりしてるかと思いきや口当たりはそうでもない。
どろっとしたしょうゆとんこつではなく、あっさりベースのしょうゆラーメン+背油マシマシ、なのである。
なので大事なのは背油の後味だ。
最初に食べた駅前の尾道ラーメンはその後味が悪かった。というか臭かった。
グリストラップちゃんと洗ってなさそうな「川の臭い」がうっすらと漂ってくる感じ。
幻滅したが、翌日連れて行ってもらった別の有名店はちゃんと後味がよかった。臭くもなくスープ本来のさっぱり感が損なわれない。
この味の差は何が要因なんだろう。
こうまで味が違うくせに、見た目も看板も食べログのスコアもほぼほぼ同じというのが恐れ入る。
というか尾道に立ち寄った人間のほとんどが、あの駅前の行きやすい店に行って川の味にうんざりし、そんな味の店が町のいたるところにあるのかと恐怖して立ち去ってしまうのではなかろうか。俺も仕事じゃなかったらわざわざ二件目行こうとは絶対に思わなかっただろう。
そう考えると観光地の駅前にどんな店があるかって本当に重要だ。

他にもとんかつ屋やら鶏そば屋やら連れて行ってもらってどれもかなり美味しかった。
尾道ラーメン以外の店も探せばあるし、ラーメン屋ばかりの町でアウェイ営業しているだけあってどれもクオリティが高いのかもしれない。
一週間のそこそこ長い出張だったので外食楽しめる町でよかった。

尾道ラーメン しょうゆ味 生麺 スープ付 4人前 2箱セット 1食につき麺100gスープ55g 手土産袋付き 阿藻珍味 瀬戸内の小魚だし ご当地ラーメン
尾道ラーメン しょうゆ味 生麺 スープ付 4人前 2箱セット 1食につき麺100gスープ55g 手土産袋付き 阿藻珍味 瀬戸内の小魚だし ご当地ラーメン
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2018年01月04日

初詣と信長ごっこ

 熱田神宮に初詣に行ってひつまぶしを食べて帰ってきた。
 おみくじは末吉で「あんまり焦ってもいいことないから落ち着いて行動しましょう」とのこと。せやな。
 ひつまぶしという食べ物がなんなのかよく分からなかったんだけど、どうやら鰻丼からお好みで薬味を乗せていって最終的にはだし茶漬けで〆るという一連の流れを「ひつまぶし」というらしい。なかなか行為遂行的で結構な料理だなと思う。牛丼屋でやるなら丼の途中で紅ショウガ山盛りにしてお茶をぶっかけるような感じだ。要するにただの鰻丼とその味変に過ぎないのだが、味変も含めて名前をつけてしまえば別の料理として成立するというのは、これは結構な発明だなと思う。

 食べながら山岡荘八の「織田信長」の桶狭間のくだりを思い出した。出陣前に信長が立ったまま湯漬けをすすって、息子の奇妙丸たちに「湯漬けは立ったまま食った方がたくさん食えるぞ。覚えておけ!」とキレ気味に怒鳴りつけるのである。「おかわり!」「おかわり!」「次を持て!」と少年漫画の主人公の如く鬼気迫った様子で食べに食べる信長の描写から精神の高揚が伝わってきて、良いシーンだったなと思う。
 後世ひつまぶしをひねり出した鰻丼屋も、桶狭間の前に信長がいっぱい湯漬けを食べたことを熱田神宮繋がり(桶狭間前に信長は熱田神宮で戦勝祈願をした)で思い出したのかもしれない。
「そうや〆の茶漬けで無理やり流し込むところまで含めてパッケージで売り出せばもっと大盛りの鰻丼食べさせられるやんけ。ついでに茶ぁ注ぐのも客にやらせれば手間はそのまま客単価アップや」という理屈である。
 客もなんとなく熱田に来ると信長と桶狭間のくだりをやりたくなるから、目の前に湯漬けがあったら「おかわり!」「おかわり!」とやってしまう。要するにこの奇妙な料理は「信長ごっこ」なのだ。客はなんとなく勇ましい気分になりたくて、熱田神宮にやってくるついでにひつまぶしを食うのである。
 出店で他にもいろいろ食べたせいで実際にはおかわりできなかったが、まこと得難き経験であった。

posted by 雉やす at 23:07| Comment(0) | お出かけ記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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