まあ、暗い。
元々は時候ネタというか、「エルフの若い男が原爆じみた火矢で竜騎士団をせん滅しようとするのをドワーフのおっさんが止める話」だった。
んだけど、書き始めたら何もかも違う話になった。しばしばこういうことが起こる。どうしてかは分からない。阿頼耶識から勝手に湧き出てくるんだろうか。
一晩で書こうと半分くらい手癖で書き進めたところであまりの暗さに辟易して筆が止まった。
ボツにしようかと思っていたが「精錬術師」というどっかで聞いたような連中が頭の中から湧いてきたので好きなようにさせてやった。「関係ないものと関係ないものを結び付ける」というのは好きなテーマだから、それにすがってなんとか書き終えた。
せめて最後だけは明るくしようといくらか努力した。
新味がなく、暗い。
それだけの話だ。