有栖川有栖
角川文庫『壁抜け男の謎』収録
初出「エロティシズム12幻想」2002年3月
十八年前の避暑地。十歳の少女との美しい思い出を今も私は口腔でもてあそぶ――
はい。ロリコン乙です。
とは言いつつも味わい深い描写がけっこうある。
”所詮、男好きのする美女などというものは、財布の中身と相談して買えるか買えないかという商品の如く意味の分かりきった存在ではないか”
”頭を壁に当てたところで退路を断たれた由美絵は、ひきつけを起こしたように間歇的に喘いだ。それが耳元で聞くと幻滅しそうな声だったためか、友人たちの痴態を窃視することに興奮しながらも私はどこか醒めていた。”
――など。なんかこう、ガチのロリコンっぽさが出ててよいなと思う。
さて、これでようやく「壁抜け男の謎」収録の作品をレビューし終わったわけだけど。
白眉を選ぶなら「キンダイチ先生の推理(http://www.kijiyasu.com/article/451037920.html)」かなと思う。日常の謎を援用して殺人事件を解く構成が好み。
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