2023年05月08日

征服少女AXIS girls/古野まほろ

征服少女AXIS girls
古野まほろ
光文社(2021年7月)



”悠久の昔。悪魔の大軍は突如地球に侵攻しこれを占領。神の軍勢はその死守する天国のみに幽閉され、人も世界も全て放棄させられた。この屈辱の大敗から幾万年――天国の総力を挙げた再征服が今、開始される。史上最大の戦艦にして新世界の方舟〈バシリカ〉によって。再征服の使徒たる天国の少女8名によって。死角はない。そのはずだったのだが……。論理と情動の果てに紡がれる、本格ミステリ青春叙事詩!”

もっと平たくあらすじを言うと
「セーラームーン風の美少女天使たちが宇宙戦艦で人狼するよ!」という話。

前作と大きく違うのは「指輪」をそれぞれの少女が持っていること。
「指輪」の効能は
1:「天使」を十秒足らずで抹殺できる
2:「天使」を「ヒト」に変えられる

前作から引き続いて「天使」は嘘をつけない。「ヒト」はつける。
「指輪」によってゲームのルールが複雑化する、かと思いきや実はそうではなく。
現場に残された血の色によって「天使の誰かがヒトに変わっている」というのは読者への挑戦状前に明示されているので、
つまるところは「誰が嘘をついているのか」を見破るゲームになり、
前作の流れをきれいに踏襲している、という評価になる。
「指輪」がないと誰も嘘付けなくなるから成り立たないんですよ。

ただ今回は「フーダニット」とこのストーリーの相性が悪さがもろに出てる、という読後感だった。
「フーダニット」ってやっぱさ、人狼陣営が少数であればあるほどおもしろいから。

あと「読んでておもしろい文章じゃないと読み込めないよ」って言いたくなるところはある。悪魔周りでそこはさすがに精読しないわって部分がちらほら。

というくらいかな。ストーリー自体はきれいで好み。今回はミステリーというよりもストーリーを書きたかったんだなという感がある。
なので前作のオチが気に入った方は十分満足できる一品。

ラベル:古野まほろ
posted by 雉やす at 23:23| Comment(0) | 書評(ミステリー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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