2013年03月31日

up for it

up for it
キース・ジャレット・トリオ
2003



 2003年にポーラー音楽賞を受賞した即興ジャズの名手。付属のお品書きによると、20周年の集大成的なLiveアルバムで、有名曲が多く収録されているとのことらしい。
 ハイテンポな2曲め「Butch & Butch」の技巧に驚く。特に曲の後半、ドラムソロからのピアノとの合わせがすごい。ピアノの切れ目にピシピシきまってる。
 曲調が好みなのは3曲めの「My Funny Valentine」。落ち着いた和音からドアをノックするような強めのタッチで音階が流れて、ハイハットシンバルで軽く調子つけてからの主旋律が美しい。
 6曲め「Two Degrees East, Three Degrees West」の忍び寄ってくるような入りにも、否応なしに引きこんでくるものがある。ゆったりかつ軽やかな曲調は旅をしているようでもあり、鼻歌歌いながら日々の繰り返しを軽くこなしているようでもある。音もいいけど裏でうにゃうにゃ言ってる声も愛らしい(キースの声?)。
 7曲めの「Autumn Leaves/Up For It」は二曲続けての演奏。印象的な枯葉の旋律を、立ちあがってクラップハンズしてるような強く細かいリズムで繰り返す後半の盛り上がりに思わず首が動く。

1. If I Were A Bell
2. Butch & Butch
3. My Funny Valentine
4. Scrapple From The Apple
5. Someday My Prince Will Come
6. Two Degrees East, Three Degrees West
7. Autumn Leaves/Up For It
posted by 雉やす at 08:23| Comment(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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