全体を通して演技と心理描写がよかった。特によかったのはだるまさんが転んだと、おはじき戦。
だるまさんのルールのシンプルさ、ルール破りが一目でわかるキャッチ―さ。人死に出まくってみんなが固まる中で一人無邪気に前に進んでいくじじい→つられてみんなも前への流れがきれいだった。心理描写とリアクションにリアリティがあってよい。
おはじき戦は信用⇔裏切りのペア、むっちゃ真剣におはじきバトルするペア、だましあいそっちのけで過去語り深めるペア、主人公の善意とその限界など。バリエーションがあって、かつ登場人物の深堀りにもつながっていておもしろかった。
サンウ兄貴がさっぱりおはじきの数当てられないのが物悲しいよね。そりゃあ先物も勝てんわ……。
脚本は無難なところに落ち着いていった。伏線はきれいかつ平凡に回収されていく。全体的に演技でかなりブーストされてるよなぁと思う。
〇
他はあんまなんもしなかった。メルカリで売るために部屋に転がってたCDをインストールしたくらい。
レッチリの「STADIUM」を聞きながら書いてるんだけど相変わらずこのアルバム「Dani California」以外はあんまり刺さらない。淡々としすぎているというか。
ダニーは、淡々とした曲を作るバンドがあえて「ラストの大サビの手前で盛り上げてやるよ。お前らのお望みどおりに」ってシニカルに構えているような。アルバムで聞くとそんな感じもする。いい曲だよね。